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腰痛が突然発生!原因と治療法、予防のポイントを徹底解説

  • 長沼整形外科・内科医院
  • 2024年9月30日
  • 読了時間: 10分


【本記事の要点】

  • 腰痛の原因:急な動作や不良姿勢、筋肉や靱帯の損傷、内臓疾患などが主な原因です。

  • 応急処置:冷やして安静を保ち、無理に動かさないことが重要です。

  • 治療法:腰痛が長引く場合や激しい痛みがある場合は、医療機関での診断が必要です。

  • 予防法:正しい姿勢を維持し、適度な運動を取り入れることで腰痛を予防します。



▶︎1. 突然の腰痛とは?その原因と特徴

 


1.1 腰痛の種類:急性腰痛と慢性腰痛

腰痛は大きく分けて「急性腰痛」と「慢性腰痛」の2種類に分類されます。急性腰痛は、突然の動作や不意な負荷によって発症し、一般的には数日から数週間で症状が緩和することが多いです。これには、いわゆる「ぎっくり腰」が含まれ、体を急に動かした際に筋肉や靱帯に損傷が生じることが原因となります。


一方、慢性腰痛は3ヶ月以上続く痛みを指し、姿勢の悪さや筋肉の弱化、長期間の負担が積み重なって発症することが多いです。長期的なストレスや生活習慣の影響も大きく関与しており、改善には時間を要する場合があります。

急性腰痛は突然発症する一方、慢性腰痛は徐々に進行し、原因の特定が難しい場合もあります。


1.2 突然の腰痛を引き起こす原因

突然の腰痛は、さまざまな要因が関係しています。その中でも最も一般的な原因は、筋肉や靱帯への急激な負担です。たとえば、重い物を持ち上げた時や急な体勢の変化によって、腰部に強いストレスがかかると、筋肉や靱帯に微細な損傷が発生します。これが、いわゆる「ぎっくり腰」と呼ばれる症状の一つです。


また、長時間の不良姿勢やデスクワークの継続も、腰痛を引き起こす要因になります。こうした生活習慣によって腰部に慢性的な負担がかかり、ある瞬間にその負荷が限界を超えると、突然腰痛が現れることがあります。


その他、運動不足や筋力の低下、さらには加齢も腰痛の原因となります。特に背骨や椎間板が加齢により弱化すると、日常の軽い動作でも腰に負担がかかりやすくなり、結果として急な痛みが発生することがあります。

急激な動作や不良姿勢は、突然の腰痛を引き起こす大きな原因です。


1.3 日常生活に潜む腰痛のリスク

日常生活には、腰痛の原因となるリスクが数多く潜んでいます。例えば、長時間の座り仕事や、同じ姿勢を維持するデスクワークは、腰に負担をかけやすく、知らないうちに筋肉が硬直し、腰痛を引き起こす要因となります。また、立ちっぱなしの仕事や家事なども、腰に負担をかけ、急に痛みが発生することがあります。


加えて、不良姿勢や体重の増加も腰痛リスクを高めます。姿勢が悪いと、腰部にかかる圧力が偏ってしまい、筋肉や靱帯に過度の負担がかかります。特に、猫背や腰を反らすような姿勢は、腰痛の原因となることが多いです。また、体重が増加すると腰にかかる負担が増し、結果として腰痛が発生しやすくなります。


さらに、運動不足による筋力の低下も、日常生活における腰痛のリスクを高めます。腹筋や背筋が弱いと、腰を支える力が不足し、わずかな負荷でも痛みを引き起こしやすくなります。

日常生活の中で腰痛を予防するには、姿勢に注意し、定期的な運動を取り入れることが重要です。



▶︎2. 急性腰痛の主な原因は?

 

2.1 ぎっくり腰(急性腰痛症)とは?

急性腰痛の代表的な症状の一つに「ぎっくり腰」があります。これは、突然の動作や無理な姿勢が原因で、腰の筋肉や靱帯が損傷し、激しい痛みを伴う状態です。医学的には「急性腰痛症」とも呼ばれ、多くの場合は急な体の動きや重い物を持ち上げた際に発生します。


ぎっくり腰は、その痛みの強さから日常生活に大きな支障をきたすことがあり、動くことすら困難になる場合もあります。痛みは数日から1週間程度で和らぐことが多いですが、再発リスクが高いため、適切な治療と予防策が重要です。

ぎっくり腰は突然の動作が原因で発生し、急激な痛みが特徴です。


2.2 姿勢や動作による腰痛の原因

急性腰痛の発生は、日常的な姿勢や動作の問題に大きく関係しています。例えば、長時間のデスクワークや運転などで同じ姿勢を保つことは、腰に負担をかけ、筋肉の緊張を引き起こします。これが積み重なると、突然の動作で筋肉や靱帯に過度なストレスがかかり、腰痛が発生することがあります。


また、物を持ち上げる際の姿勢にも注意が必要です。重い物を持ち上げる時に腰を反らせたり、腰だけを曲げて動作を行うと、腰に過度な負荷が集中します。正しい姿勢は、膝を曲げて体全体を使って持ち上げることです。このような動作の改善は、腰痛の予防に効果的です。

不良姿勢や無理な動作は、腰痛の大きな原因となります。日常の動作においても姿勢の改善が必要です。


2.3 筋肉や靱帯の損傷が引き起こす急な痛み

急性腰痛の原因の一つとして、筋肉や靱帯の損傷が挙げられます。特に、急な動作や過度な負荷がかかると、腰周辺の筋肉や靱帯が傷つき、急激な痛みを引き起こすことがあります。重い物を無理に持ち上げたり、急に姿勢を変えた際に腰にかかる負荷が筋肉にダメージを与え、それが腰痛の原因になるのです。


筋肉や靱帯の損傷による痛みは、炎症を伴うことが多く、痛みの強さや動きの制限が見られます。このような急性の痛みは数日から数週間続くことがありますが、適切な休養や治療を行えば回復します。

筋肉や靱帯の損傷は、急激な痛みを伴う急性腰痛の代表的な原因です。



▶︎3. 内臓疾患が引き起こす突然の腰痛

 


3.1 大動脈解離や内臓疾患による腰痛

内臓疾患が原因で突然腰痛が発生することがあります。その中でも特に注意が必要なのが「大動脈解離」や「腹部大動脈瘤」といった血管に関連する疾患です。これらの疾患は、腰痛だけでなく命に関わる可能性もあるため、迅速な対応が求められます。


大動脈解離は、大動脈の壁が裂けることによって激しい痛みが発生します。この痛みは腰や背中に放散し、突然襲ってくることが特徴です。また、腹部大動脈瘤は、大動脈が膨張して破裂の危険がある状態で、こちらも腰痛として症状が現れることがあります。

突然の激しい腰痛が内臓疾患によるものである場合、速やかに医療機関を受診することが非常に重要です。


3.2 尿路結石や腎臓病が原因の腰痛

突然の腰痛が内臓疾患によるものである場合、尿路結石や腎臓病が原因となることがあります。尿路結石は、腎臓や尿管に石ができることで、強い痛みを伴います。この痛みは腰から背中にかけて放散し、急激に発症することが特徴です。特に体を動かしたり、排尿時に痛みが強くなることがあります。


また、腎臓病も腰痛の原因となり得ます。腎臓の炎症や感染症は、腰や背中に痛みを引き起こすことがあり、場合によっては発熱や倦怠感を伴います。こうした症状が見られた場合、内科や泌尿器科を早めに受診することが推奨されます。

内臓の疾患が原因で起こる腰痛は、痛みが突然で強いことが多く、早急な対応が必要です。


3.3 腰痛時に注意すべき危険な症状

腰痛が単なる筋肉や靱帯の問題でなく、内臓疾患や深刻な病気のサインである場合、いくつかの危険な症状が見られることがあります。例えば、突然の激しい腰痛に加えて、発熱、吐き気、下痢、排尿困難や血尿などの症状が現れた場合、内臓の疾患が原因である可能性があります。


特に、両足のしびれや麻痺、尿や便のコントロールが効かない場合は、脊髄や神経に重大な問題が発生していることが考えられ、緊急の治療が必要です。また、急激な体重減少や倦怠感が続く場合も、腰痛の原因ががんや感染症などの重大な病気である可能性があります。

腰痛にこれらの危険な症状が伴う場合、速やかに医療機関を受診し、精密検査を受けることが重要です。



▶︎4. 腰痛が突然発生し続く場合の対処法

 

4.1 応急処置と痛みを和らげる方法

腰痛が突然発生した場合、まずは痛みを緩和し、症状を悪化させないための応急処置が重要です。初めにできることは、患部を冷やすことです。急性期には炎症が起きている可能性が高いため、冷たいタオルや氷を使って腰を冷やすことで炎症を抑え、痛みを和らげることができます。15~20分程度冷やすのが効果的です。


痛みがひどい場合は、安静を保ち無理に動かさないことも重要です。ただし、過度に安静にしすぎると筋力が低下し、回復が遅れることもあるため、痛みが和らいだ後は徐々に日常的な動作を再開することが望ましいです。


また、市販の痛み止め(鎮痛薬)を使用することで、一時的に痛みを抑えることも可能です。自宅での対応に限界を感じた場合は、できるだけ早く医療機関を受診することが推奨されます。

突然の腰痛には、まず患部を冷やし安静を保つことが最も効果的です。


4.2 病院に行くべきタイミング

突然の腰痛が数日以内に軽快することもありますが、場合によっては医療機関を受診する必要があります。特に、以下のような状況が見られる場合は早めに整形外科や内科を受診することが推奨されます。

  • 痛みが1週間以上続く場合:通常の急性腰痛であれば、数日から1週間ほどで症状が改善します。もしそれ以上続く場合は、筋肉や靱帯の損傷だけではなく、他の問題が関与している可能性があります。

  • 動けないほどの激しい痛み:突然の激痛で身動きが取れない場合や、姿勢を変えた時に強い痛みを感じる場合、椎間板ヘルニアや脊髄の問題などが原因かもしれません。

  • 脚のしびれや麻痺:腰痛に加え、脚にしびれや力が入らない症状がある場合、神経が圧迫されている可能性が高いため、すぐに病院での診断が必要です。

  • 発熱や体重減少を伴う場合:発熱や急激な体重減少がある場合、感染症やがんなどの重大な病気が腰痛の原因となっていることが考えられます。

症状が悪化する場合や、他の症状を伴う場合には早めに病院を受診し、適切な診断を受けることが重要です。


4.3 腰痛予防のためにできること

突然の腰痛を予防するためには、日常生活での工夫が重要です。腰に負担をかけないための正しい姿勢や適切な運動習慣を身につけることで、腰痛のリスクを大幅に減らすことができます。


まず、正しい姿勢を維持することが基本です。座っているときは、背筋を伸ばし、腰に過度な負担がかからないようにしましょう。デスクワークの際には、椅子に深く腰掛け、足をしっかり床に着けることが大切です。また、長時間同じ姿勢でいるのは避け、定期的にストレッチや軽い運動を取り入れることで筋肉の緊張をほぐします。


次に、適度な運動が腰痛予防に効果的です。特に、腹筋や背筋を鍛えることで、腰を支える筋肉を強化し、負担を軽減することができます。ウォーキングや軽いストレッチなど、無理のない運動を毎日の習慣に取り入れるとよいでしょう。


最後に、体重管理も重要なポイントです。体重が増えると腰にかかる負担が増加し、腰痛のリスクが高まります。バランスの良い食事と運動で適正体重を維持することが、腰痛予防に役立ちます。

日常生活での姿勢や運動習慣を見直すことが、突然の腰痛を防ぐ最善の策です。



▶︎5. まとめ

 

5.1 突然の腰痛に備えるための心構え

突然発生する腰痛は、日常生活や仕事に大きな影響を与える可能性があります。予防策として、日頃から姿勢に気を配り、適度な運動を取り入れることが重要です。


また、急な痛みに対する正しい応急処置や、痛みが続く場合の対処法を事前に知っておくことで、腰痛に冷静に対応できるようになります。

腰痛は誰にでも起こりうる問題ですが、予防と対策を意識することで、痛みの発生頻度や症状の重さを軽減できます。


5.2 予防と早期対策の重要性

腰痛は、早めの対策と適切な治療が痛みの悪化を防ぐために非常に重要です。特に、腰痛が突然発生した際に無理をせず、適切な休息を取ること、そして、症状が長引く場合や他の症状を伴う場合には、早期に医療機関を受診することが推奨されます。


また、日常生活での姿勢改善や運動習慣を取り入れることで、再発を防ぐことができます。

突然の腰痛に対しては、早めの対策と予防が、日々の生活の質を保つために重要です。



▶︎突然の腰痛にお悩みですか?長沼整形外科・内科医院にご相談ください

 

急な腰痛や慢性腰痛の症状にお困りの方は、長沼整形外科・内科医院での適切なケアをお勧めします。当院では、患者様の症状に合わせた整体療法や治療を提供し、腰痛の根本的な原因にアプローチします。日常生活に支障をきたす前に、ぜひ一度ご相談ください。



 
 
 

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