肋骨の痛みの原因&対処法|放置せず適切なケアを!
- 長沼整形外科・内科医院
- 2月24日
- 読了時間: 17分

【本記事の要点】
肋骨の役割と痛みの原因: 肋骨は内臓を守り、呼吸や動きを支えるが、骨折や炎症で痛むことがある。
肋骨の痛みの種類: 外傷や神経痛、内臓疾患などが原因で、痛みの種類や症状が異なる。
痛みの対処法: 安静・冷却・温め・ストレッチが有効で、強い痛みは医療機関を受診。
予防と治療: 姿勢改善や筋力強化が予防になり、適切な診断と治療で早期回復が可能。
▶︎1. 肋骨の痛みとは?原因と対処法

1.1 肋骨の役割と構造
肋骨は、胸部を保護しながら体の動きをサポートする重要な骨です。 胸郭(きょうかく)と呼ばれる構造の一部であり、心臓や肺などの vital(重要な)臓器を守る役割を果たしています。
肋骨の基本的な構造
肋骨は全部で 12対(左右で24本) あります。それぞれが背骨の一部である 胸椎(きょうつい) に接続されており、前方は胸骨や軟骨とつながっています。
肋骨には3種類あります。上部の1〜7番目の肋骨は 「真肋(しんろく)」 と呼ばれ、直接胸骨につながっています。8〜10番目の肋骨は 「仮肋(かろく)」 といい、他の肋骨と結合して胸骨へと続きます。そして、11・12番目の肋骨は 「浮遊肋(ふゆうろく)」 で、前方に接続部がなく自由に動く構造をしています。
肋骨の役割
肋骨は 「体を支える」 と 「内臓を守る」 という二つの大きな役割を持っています。
内臓の保護
肋骨は心臓や肺を囲み、外部からの衝撃を和らげるクッションのような働きをします。もし肋骨がなければ、これらの臓器は外部からのダメージを受けやすくなります。
呼吸をサポート
肋骨は、呼吸を助ける役割も担っています。息を吸うとき、肋間筋(ろっかんきん)と呼ばれる筋肉が肋骨を引き上げ、肺が膨らみやすくなります。この動きがあるおかげで、私たちはスムーズに呼吸できるのです。
体の動きを支える
背骨と連携し、上半身の動きをスムーズにします。たとえば、体をひねる、横に倒すといった動作をするとき、肋骨がしなやかに動くことでスムーズな動きを可能にしています。
肋骨の柔軟性と痛みの関係
肋骨は完全に固定された骨ではなく、ある程度の柔軟性があります。これは 「肋軟骨(ろくなんこつ)」 という弾力のある組織によって支えられているためです。
しかし、この柔軟性があるがゆえに、 外部からの衝撃や繰り返しの負荷によって痛みを引き起こしやすい のです。例えば、スポーツでの衝突や、無理な姿勢を続けることで、肋骨にダメージが蓄積されることがあります。
1.2 肋骨の痛みが起こる主な原因
肋骨の痛みは、外的要因や内的要因によって引き起こされることがあります。 突然の強い痛みや慢性的な違和感など、痛みの種類によって原因が異なるため、それぞれの要因を知っておくことが大切です。
1. 外的要因による痛み
転倒や衝撃による骨折・ひび
スポーツや事故で胸部を強く打ったとき、肋骨に 骨折やひびが入る ことがあります。軽いひびでも呼吸やくしゃみの際に痛みを感じることが多く、重症の場合は腫れや内出血を伴うこともあります。
肋間筋の炎症や肉離れ
肋骨の間には 肋間筋(ろっかんきん) という筋肉があり、呼吸や体のひねり動作を支えています。激しい運動や咳のしすぎでこの筋肉に負担がかかると、炎症や肉離れを起こし、肋骨の周りに痛みを感じることがあります。
長時間の無理な姿勢
デスクワークやスマホの長時間使用で 猫背や前かがみの姿勢 が続くと、肋骨周りの筋肉や関節に負担がかかります。これが原因で痛みや違和感を感じることがあります。
2. 内的要因による痛み
肋軟骨炎(ろくなんこつえん)
胸骨と肋骨をつなぐ 肋軟骨が炎症を起こす病気 です。原因は不明ですが、運動や姿勢のクセ、ストレスなどが関与していると考えられています。肋骨の前側に痛みが出ることが特徴です。
肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)
肋骨に沿って走る 肋間神経が刺激されることで起こる痛み です。突然鋭い痛みが走ることがあり、ストレスや疲労、姿勢の悪さなどが引き金になります。
内臓の病気による関連痛
心臓や肺、胃などの内臓に問題がある場合、肋骨周辺に 関連痛(かんれんつう) として痛みを感じることがあります。特に 左胸の痛みは心臓疾患の可能性 もあるため、息苦しさや冷や汗を伴う場合はすぐに医療機関を受診する必要があります。
▶︎2. 肋骨の痛みの原因を詳しく解説

2.1 肋骨骨折・ひびによる痛み
肋骨骨折やひびは、外部からの強い衝撃や転倒が原因で起こることが多いです。 重症度によって痛みの程度が異なり、日常生活にも大きな影響を与えることがあります。
肋骨骨折・ひびの主な原因
転倒や事故:高齢者では転倒による骨折が多く、スポーツ中の衝突や交通事故でも発生しやすいです。
咳のしすぎ:長期間の激しい咳が続くと、肋骨に負担がかかり、ひびが入ることがあります。
強い圧迫や打撲:コンタクトスポーツ(ラグビー、柔道など)や、重いものを持ち上げる際の負荷も原因になります。
肋骨骨折・ひびの症状
1. 痛み
呼吸時や咳・くしゃみをすると痛む
胸や背中の圧痛(押すと痛い)
動作によって痛みが増す(特に体をひねる、寝返りをうつとき)
2. 腫れや内出血
衝撃を受けた部分が赤く腫れたり、青あざができることがあります。
ひびの場合は目立った腫れがないこともありますが、深部の痛みが続くのが特徴です。
3. 呼吸のしづらさ
痛みのために深い呼吸がしにくくなることがあります。
強い呼吸困難や息苦しさがある場合は、肺の損傷の可能性があるため要注意です。
骨折・ひびを疑ったらどうする?
1. すぐに安静にする
痛みを感じたら、無理に動かず 患部に負担をかけないことが大切 です。特に深呼吸や咳が強い痛みを伴う場合は、安静にして様子を見ましょう。
2. 冷やす or 温める
受傷直後は氷や冷湿布で冷やすと腫れを抑えられます。
2〜3日経っても痛みが続く場合は、温めて血流を促すのが効果的です。
3. 骨折が疑われる場合は病院へ
痛みが強い、呼吸がしづらい、腫れがひどい場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
レントゲン検査やCT検査で骨の状態を確認し、適切な治療が必要になります。
肋骨の骨折やひびは、放置すると痛みが長引くことがあります。早めの対処が回復を早めるカギになります。
2.2 肋軟骨炎の症状と原因
肋軟骨炎(ろくなんこつえん)は、肋骨と胸骨をつなぐ「肋軟骨」に炎症が起こることで痛みを感じる疾患です。 胸の中央や肋骨の前側に痛みが現れることが特徴で、圧迫すると強く痛むことがあります。
肋軟骨炎の主な症状
胸の前側(肋骨と胸骨のつなぎ目)の痛み
痛みは 片側または両側 に発生し、特に 第2〜第5肋軟骨(胸の上部〜中央あたり) に多く見られます。
押すとズキッとした痛み を感じるのが特徴です。
動作や呼吸による痛みの変化
深呼吸や腕を大きく動かすと痛みが増すことがあります。
じっとしていれば痛みが軽減する ことも多いですが、慢性的に違和感が続くこともあります。
炎症による腫れ(※一部のケース)
痛みのある部位が腫れることもありますが、見た目にはわかりにくい場合が多いです。
肋軟骨炎の原因
肋軟骨炎は 特定の原因が明確でない ことが多いですが、次のような要因が関係していると考えられています。
過度な運動や負荷
重いものを頻繁に持ち上げる作業や、胸部を酷使するスポーツ(ゴルフ、テニスなど)による負担が影響することがあります。
長時間の悪い姿勢
猫背や前かがみの姿勢 が続くと、胸部の筋肉や軟骨にストレスがかかり、炎症を引き起こすことがあります。
ウイルスや感染症の影響
風邪やインフルエンザなどの ウイルス感染 の後に発症することがあり、免疫の働きが影響している可能性もあります。
ストレスや自律神経の乱れ
精神的なストレスや自律神経の不調によって、筋肉が緊張し 肋軟骨周囲の炎症 を引き起こすことがあります。
2.3 肋間神経痛とは?特徴と対処法
肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)は、肋骨に沿って走る「肋間神経」が刺激されることで起こる痛みです。 突然の鋭い痛みが特徴で、くしゃみや咳、体をひねる動作などで痛みが増すことがあります。
肋間神経痛の特徴
突然、電気が走るような鋭い痛みが出る
「ピリッ」「ズキッ」といった痛み が一瞬または断続的に現れます。
痛みは 片側の肋骨沿いに出る ことが多いです。
深呼吸や体をひねると痛みが増す
咳やくしゃみをすると痛みが強くなることがあります。
安静にしていると痛みが軽減する ことが多いです。
圧迫しても痛みが出ないことが多い
筋肉や骨の痛みと違い、押しても痛みが増さない のが特徴です。
ただし、神経が炎症を起こしている場合は軽く押すだけで痛みを感じることもあります。
肋間神経痛の主な原因
肋間神経痛は さまざまな要因が関係して発症します。 原因を知ることで、対策や予防がしやすくなります。
姿勢の悪さや筋肉の緊張
猫背や前かがみの姿勢が続くと、背骨周辺の神経が圧迫され、痛みを引き起こすことがあります。
ストレスや自律神経の乱れ
精神的なストレスがたまると、自律神経のバランスが崩れ、肋間神経が過敏になりやすくなります。
帯状疱疹(たいじょうほうしん)
免疫が低下すると 水ぼうそうウイルス(ヘルペスウイルス) が再活性化し、肋間神経を刺激して痛みを引き起こすことがあります。
皮膚に赤い発疹が出る場合は、帯状疱疹の可能性が高いです。
加齢による影響
年齢を重ねると背骨の変形や神経の圧迫が起こりやすくなり、肋間神経痛のリスクが高まります。
肋間神経痛の対処法
肋間神経痛は 神経の炎症や圧迫が原因 なので、症状を和らげるために次のような対策が効果的です。
1. 姿勢を正しくする
背筋を伸ばし、胸を張るように意識すると、神経への圧迫が軽減されます。
長時間のデスクワークではこまめにストレッチをするのがおすすめです。
2. 体を温める
温熱シートやお風呂で 体を温めると筋肉がほぐれ、痛みが和らぐ ことがあります。
3. 深呼吸やリラックスを意識する
ストレスが原因の場合は、深呼吸や軽い運動でリラックスすることが大切です。
ヨガやストレッチも効果的です。
4. 痛みが強い場合は病院で治療を受ける
長引く場合や、皮膚に異常がある場合は医師に相談しましょう。
鎮痛薬や神経ブロック注射で痛みを和らげる治療法もあります。
2.4 筋肉痛や姿勢の悪さによる痛み
肋骨の痛みは、骨や神経だけでなく、筋肉の緊張や姿勢の悪さによっても引き起こされることがあります。 運動後の筋肉痛や、長時間の悪い姿勢が原因で肋骨周りの筋肉が硬くなり、痛みを感じることが多いです。
筋肉痛による肋骨の痛み
運動後や無理な動作をした後に痛みを感じる場合は、筋肉痛の可能性が高いです。 特に、次のような動作をした後に痛みが出やすくなります。
腕を大きく振る運動(野球・テニス・ゴルフなど)
腹筋や体幹トレーニング(プランク・クランチなど)
長時間の咳やくしゃみの繰り返し
筋肉痛の場合、 動かしたときに痛みが増すが、安静にすると痛みが軽減する という特徴があります。運動後1~2日後に痛みがピークを迎え、徐々に回復していきます。
姿勢の悪さによる肋骨の痛み
長時間の 猫背や前かがみの姿勢 が続くと、肋骨周辺の筋肉や関節に負担がかかり、痛みを感じることがあります。特に、デスクワークやスマホの使用が多い人は要注意です。
姿勢が悪いと起こりやすい症状
胸や脇腹の違和感や痛み
猫背の状態が続くと、肋骨が圧迫され、痛みを感じやすくなります。
呼吸が浅くなる
肋骨周りの筋肉が硬くなると、呼吸がしづらくなることがあります。
肩こりや首の痛みも併発する
姿勢が悪いと背中や首にも負担がかかり、肋骨の痛みと一緒に肩こりや頭痛が出ることもあります。
筋肉痛や姿勢の悪さによる痛みの対処法
1. 軽いストレッチで筋肉をほぐす
深呼吸をしながら、腕や背中を伸ばすストレッチをすると痛みが和らぎます。
猫背を改善するために、 胸を開くストレッチ(肩甲骨を寄せる動作) を取り入れるのもおすすめです。
2. 体を温めて血流を良くする
お風呂に入る・温湿布を貼る など、筋肉を温めると痛みが軽減しやすくなります。
冷やすと逆効果になることがあるため、慢性的な痛みには 温めるケアが効果的 です。
3. 正しい姿勢を意識する
デスクワークでは 背筋を伸ばし、骨盤を立てる意識 を持つことが重要です。
座りっぱなしを避けて、1時間に1回はストレッチや軽い運動をする と、肋骨への負担を減らせます。
4. 痛みが長引く場合は医療機関へ
筋肉痛や軽い痛みであれば数日で改善しますが、 1週間以上痛みが続く場合は、病院で診察を受けることをおすすめします。
筋肉の疲労や姿勢の悪さは、日常的に意識することで改善できます。 正しいケアを行い、肋骨の痛みを予防しましょう!
▶︎3. 肋骨の痛みを感じたときの対処法

3.1 病院に行くべき症状の見極め方
肋骨の痛みは軽度なものから重大な疾患まで原因がさまざまです。次のような症状がある場合は、早めに病院を受診しましょう。
すぐに病院へ行くべき症状
呼吸が苦しい、息切れがする(肺や心臓の異常の可能性)
痛みがどんどん強くなる、1週間以上続く
患部が腫れている、内出血がある(骨折や炎症の可能性)
押すと激痛が走る、じっとしていてもズキズキ痛む
様子を見てもよい症状
運動後の筋肉痛や軽い違和感
姿勢の悪さや長時間のデスクワークによる痛み
くしゃみや咳のしすぎによる一時的な痛み
痛みが軽度なら数日様子を見てもよいですが、 長引く場合は早めに専門医の診察を受けることが大切です。
3.2 自宅でできる応急処置
肋骨の痛みを感じたとき、適切な応急処置を行うことで症状を和らげることができます。痛みの原因に応じた対処法を試してみましょう。
転倒や打撲による痛み(骨折・ひびが疑われる場合)
安静にする:無理に動かず、痛みが増さない姿勢を保つ。
患部を冷やす:氷や冷湿布をタオルで包み、20分程度冷却(受傷後48時間以内)。
固定する:痛みが強い場合は胸部固定ベルトやテーピングで軽くサポート。
筋肉痛や軽度の炎症による痛み
温める:入浴や温湿布で血行を促進し、筋肉の緊張を和らげる。
ストレッチ:ゆっくりと胸を開くように伸ばすと痛みの軽減に効果的。
痛みが強くなる場合や、1週間以上続く場合は病院を受診しましょう。
3.3 痛みを和らげるストレッチや運動
肋骨周辺のストレッチや軽い運動は、筋肉の緊張をほぐし、痛みの軽減に役立ちます。 ただし、強い痛みがある場合は無理をせず、少しずつ行いましょう。
おすすめのストレッチ
胸を開くストレッチ
背筋を伸ばし、両手を後ろで組んでゆっくり胸を開く。
10秒キープ × 3回。呼吸を意識しながら行う。
体側を伸ばすストレッチ
片腕を上げて反対側にゆっくり倒す。
肋骨周りが伸びるのを感じながら、左右10秒ずつキープ。
軽い運動
深呼吸をしながら 腕を前後に動かす運動 で血流を促進。
軽いウォーキングで 全身の筋肉をほぐし、姿勢改善を意識する。
痛みが増す場合は中止し、悪化するようなら医療機関を受診しましょう。
▶︎4. 肋骨の痛みを予防する方法と対処法
4.1 正しい姿勢を意識する
姿勢の悪さは肋骨周りの筋肉や関節に負担をかけ、痛みの原因になります。 特に、猫背や前かがみの姿勢が続くと肋骨が圧迫され、違和感や痛みが生じやすくなります。
正しい姿勢のポイント
背筋を伸ばす
頭の位置を意識し、顎を軽く引く。
肩を後ろに引き、胸を開くようにする。
座るときの姿勢
骨盤を立てる(お尻を後ろに引き、腰を反らせすぎない)。
足を組まずに、両足をしっかり床につける。
長時間同じ姿勢を続けない
1時間ごとに立ち上がり、軽く体を動かす。
デスクワークの合間に 肩回しや深呼吸を取り入れる と効果的。
日常生活で姿勢を意識することで、肋骨への負担を減らし、痛みを予防できます。
4.2 肋骨周りの筋肉を鍛えるトレーニング
肋骨周りの筋肉を鍛えることで、姿勢の改善や痛みの予防につながります。 無理のない範囲で取り組みましょう。
おすすめのトレーニング
ドローイン(腹式呼吸トレーニング)
背筋を伸ばして座り、お腹をへこませながら ゆっくり深呼吸 する。
5秒かけて息を吸い、5秒かけて吐く。10回繰り返す。
サイドプランク(体幹強化)
横向きになり、肘を床につけたまま体を持ち上げる。
30秒キープ × 2セット(無理のない範囲で調整)。
肩甲骨ストレッチ
両手を後ろで組み、胸を開くように肩甲骨を寄せる。
10秒キープ × 3回。
肋骨周りの筋肉を鍛えることで、痛みの軽減や姿勢の安定につながります。
4.3 日常生活で気をつけるポイント
肋骨の痛みを防ぐには、日常生活の中で負担を減らすことが大切です。 次のポイントを意識して、肋骨に優しい生活を心がけましょう。
1. 姿勢を意識する
猫背を避け、背筋を伸ばす習慣をつける。
デスクワーク時は正しい座り方を意識し、長時間同じ姿勢を続けない。
2. 無理な動作を避ける
急に 重い荷物を持ち上げるときは、腰と膝を使って負担を分散させる。
くしゃみや咳をする際は、 両腕で軽く胸を押さえて衝撃を和らげる。
3. 適度な運動を取り入れる
軽いストレッチやウォーキングで筋肉の柔軟性を保つ。
呼吸を深くすることで、肋骨周りの筋肉を鍛える。
小さな習慣の積み重ねが、肋骨の健康維持につながります。
▶︎5. 肋骨の痛みが続く場合の対処法
5.1 病院での診察と検査方法
肋骨の痛みが続く場合、医療機関での診察と検査が重要です。 早期に原因を特定し、適切な治療を受けることで、症状の悪化を防ぐことができます。
1. 診察の流れ
医師はまず、 痛みの部位・発症時期・症状の経過 について詳しく問診を行います。診察時に以下のような質問がされるため、事前に整理しておくとスムーズです。
いつから痛みがあるか?(突然の痛みか、徐々に悪化したのか)
どんな動作で痛みを感じるか?(咳やくしゃみ、深呼吸で痛むか)
押すと痛いか?じっとしていても痛みがあるか?
腫れや内出血があるか?
最近のケガや運動の有無(転倒やスポーツなどで負傷していないか)
問診の後、視診や触診を行い、痛みの部位や腫れの有無を確認します。その後、必要に応じて以下の検査を実施します。
2. 主な検査方法
① レントゲン検査
肋骨の骨折やひびの有無を確認 するために行います。
軽微なひび(不顕性骨折)はレントゲンでは写らないこともあるため、必要に応じてCT検査が追加されます。
② CT・MRI検査
レントゲンでは判断しにくい 小さなひびや、軟部組織の損傷を詳しく調べる ために用います。
神経の圧迫や炎症の有無を確認するのにも有効です。
③ 超音波(エコー)検査
骨折が疑われる場合や、 肋骨周囲の筋肉や軟部組織の異常を調べる 際に使用されます。
④ 血液検査
炎症や感染症(肋軟骨炎など)の有無を確認 するために行います。
内臓の病気が関連している場合、異常値が出ることもあります。
3. 診断後の対応
検査の結果、肋骨の骨折やひびが確認された場合は 固定バンドや鎮痛薬による治療 を行います。肋軟骨炎や肋間神経痛が原因であれば、 炎症を抑える薬やストレッチ指導が中心 となります。
原因がわからず痛みが続く場合は、専門医の診察を受けることが大切です。
▶︎6. まとめ:肋骨の痛みの対処法
肋骨の痛みは、骨折やひび、肋間神経痛、筋肉の炎症などさまざまな原因で発生します。 軽度なものは自宅でのケアで改善することもありますが、痛みが長引く場合や症状が悪化する場合は、早めの医療機関の受診が大切です。
肋骨の痛みを感じたら…
まずは 痛みの原因を見極め、適切な対処を行いましょう。
転倒や打撲後に痛みがある場合 → 無理に動かず安静にし、腫れがある場合は冷やす。
筋肉の疲労や姿勢の悪さが原因の場合 → ストレッチや正しい姿勢を意識する。
咳やくしゃみで痛む場合 → 肋間筋の負担を減らし、温めると効果的。
適切なセルフケアを行うことで、多くの痛みは軽減できます。
病院を受診するべきタイミング
次のような症状がある場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
痛みが 1週間以上続く、または悪化している
呼吸が苦しい、深呼吸や咳で激痛が走る
押すと強い痛みがある、腫れや内出血がある
肋骨の痛みは放置すると悪化することもあるため、 早めの診察と適切な治療が重要です。
長沼整形外科・内科医院での治療
長沼整形外科・内科医院では、 整形外科とリハビリの専門的な治療を提供し、患者様の症状に合わせた最適なケアを提案 しています。痛みの原因をしっかりと診断し、適切な治療を行うことで、早期回復をサポートします。
肋骨の痛みでお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
▶︎肋骨の痛みでお悩みなら、長沼整形外科にご相談ください
肋骨の痛みが続くと、日常生活にも大きな支障をきたします。 「この痛みは放置して大丈夫?」 「骨折しているか不安…」などのお悩みがある方は、早めの受診をおすすめします。
永沼整形外科では、 肋骨の痛みの原因を詳しく診断し、症状に合わせた適切な治療を行います。 整形外科とリハビリテーションの専門的なアプローチ で、痛みの軽減と早期回復をサポートいたします。
「痛みがなかなか引かない」「レントゲンや検査でしっかり診てもらいたい」 そんな方は、お気軽に当院までご相談ください。
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