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生活習慣病検査で健康を守る!必要な検査と予防法を徹底解説

  • 長沼整形外科・内科医院
  • 1月23日
  • 読了時間: 18分



▶︎1. 生活習慣病検査とは

 


1.1 生活習慣病の定義

生活習慣病とは、日常の生活習慣が大きく関与して発症する疾患の総称です。これらの病気は、かつては「成人病」と呼ばれていましたが、子どもや若年層にも見られるようになり、生活習慣が主な要因であることが明らかになったため、「生活習慣病」と名称が改められました


代表的な生活習慣病には、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満、そして一部のがんなどがあります。 これらの疾患は、運動不足や不適切な食生活、喫煙、過度な飲酒、ストレスなど、日々の生活の中での悪習慣によって引き起こされることが多いです。


生活習慣病は、進行するまで自覚症状がない場合が多く、「沈黙の病」とも呼ばれることがあります。そのため、知らないうちに健康が損なわれ、心筋梗塞や脳卒中といった重大な合併症を引き起こすリスクが高くなります。


早期に予防・発見するためには、自分自身の生活習慣を見直すだけでなく、定期的に検査を受けて健康状態をチェックすることが重要です。


1.2 検査の目的と重要性

生活習慣病の検査は、疾患の早期発見と進行防止を目的としています。これらの病気は、初期段階では自覚症状がほとんどないため、知らず知らずのうちに進行し、深刻な健康問題を引き起こす可能性があります。定期的な検査は、これらのリスクを軽減するために不可欠です。


生活習慣病検査の最大の目的は、「沈黙の病」を早期に発見することです。 高血圧や糖尿病、脂質異常症などは、放置すると心筋梗塞や脳卒中といった重篤な病気を引き起こす可能性があります。しかし、検査によって異常値を早期に把握し、適切な治療や生活習慣の改善を行うことで、健康を取り戻すことができます。


また、検査を受けることで、現時点で問題がない場合でも、健康維持のためにどのような生活習慣を心掛けるべきかが明確になります。食生活の見直しや運動の導入、ストレス管理など、具体的な改善策を取り入れるきっかけとなります。


さらに、生活習慣病検査は、定期的に受けることで自身の健康状態を継続的に把握できるというメリットがあります。これにより、病気のリスクが高まるタイミングを予測しやすくなり、適切な予防策を講じることが可能になります。



▶︎2. 主な生活習慣病の種類

 


2.1 高血圧

高血圧は、動脈にかかる血圧が常に高い状態を指し、心臓や血管に大きな負担をかける生活習慣病の一つです。日本では成人の約3人に1人が高血圧と診断されており、非常に身近な病気です。


高血圧が「サイレントキラー」と呼ばれる理由は、その多くが無症状のまま進行するためです。 しかし、進行すると心筋梗塞や脳卒中、腎不全など、生命を脅かす合併症を引き起こす可能性があります。


高血圧の原因

高血圧の原因には、以下のような生活習慣が挙げられます:


  • 塩分の過剰摂取

  • 運動不足

  • 肥満

  • ストレスの蓄積

  • 飲酒や喫煙


また、遺伝的な要因や加齢も関与しています。特に、食塩摂取量が多い日本では、食生活の改善が重要な予防策となります。


高血圧の診断基準

一般的に、血圧が収縮期血圧140mmHg以上または拡張期血圧90mmHg以上の場合、高血圧と診断されます。血圧測定は、生活習慣病検査の基本項目として含まれており、早期発見に役立ちます。


高血圧の治療には、生活習慣の改善が最も重要です。食事の見直しや適度な運動、ストレス管理を行うことで、多くの場合血圧をコントロールできます。必要に応じて降圧薬を使用する場合もあります。



2.2 糖尿病

糖尿病は、血液中のブドウ糖(血糖)が慢性的に高い状態が続く疾患で、放置すると深刻な合併症を引き起こす生活習慣病の一つです。糖尿病は進行するまで自覚症状がほとんどないため、早期の検査が重要です。


日本では、糖尿病の疑いがある人や予備軍を含めると、その数は約2,000万人にも上ると言われています。 特に中高年に多い病気ですが、若い世代にも増加していることが課題です。


糖尿病の種類

糖尿病には大きく分けて以下の3つのタイプがあります:


  • 1型糖尿病:主に自己免疫による膵臓のインスリン産生能力の低下が原因

  • 2型糖尿病:生活習慣が原因で、インスリンの分泌不足や働きが低下

  • 妊娠糖尿病:妊娠中に一時的に発症する糖尿病


特に生活習慣が主な原因となるのは「2型糖尿病」で、糖尿病全体の約90%以上を占めます。


糖尿病の原因とリスク要因

2型糖尿病の主な原因として、以下が挙げられます:


  • 過食や高糖質の摂取

  • 運動不足

  • 肥満(特に内臓脂肪型肥満)

  • ストレスや不規則な生活習慣


また、家族歴や加齢もリスク要因となります。これらの要因を放置すると、糖尿病の進行を招きます。


糖尿病の診断と検査項目

糖尿病の診断には、以下のような検査が行われます:


  • 空腹時血糖値:126mg/dL以上で糖尿病と診断

  • HbA1c(ヘモグロビンA1c)値:6.5%以上で糖尿病と診断

  • 75g経口ブドウ糖負荷試験:血糖値の変化を調べる検査

これらの数値が高い場合は、早急な治療が必要です。


糖尿病は放置すると網膜症や腎不全、神経障害などの合併症を引き起こすため、定期的な検査と適切な治療が不可欠です。


2.3 脂質異常症

脂質異常症は、血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪)が異常な値を示す状態を指します。この病気もまた、自覚症状がほとんどないため、定期的な検査による早期発見が重要です。放置すると動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳卒中といった重大な疾患のリスクを高めます。


日本では、脂質異常症のリスクを抱える人が増加しており、特に食生活の変化が要因として指摘されています。


脂質異常症の主なタイプ

脂質異常症には、以下の3つの主なタイプがあります:


  • 高LDLコレステロール血症:悪玉コレステロールが多い状態

  • 低HDLコレステロール血症:善玉コレステロールが少ない状態

  • 高トリグリセリド血症:中性脂肪が多い状態


これらのいずれか、または複数が同時に見られる場合があります。


脂質異常症の原因

脂質異常症の原因は、主に生活習慣にあります:


  • 高脂肪・高カロリーの食事

  • 運動不足

  • 肥満(特に内臓脂肪型肥満)

  • 飲酒や喫煙

  • 遺伝的要因


特に食生活の影響が大きく、動物性脂肪やトランス脂肪酸の過剰摂取がリスクを高めます。


脂質異常症の診断基準と検査項目

脂質異常症の診断には、血液検査が用いられます。以下が主な診断基準です:


  • LDLコレステロール:140mg/dL以上で高値

  • HDLコレステロール:40mg/dL未満で低値

  • 中性脂肪:150mg/dL以上で高値


これらの数値を定期的に把握することで、早期の対策が可能になります。


脂質異常症の治療には、食事の改善が中心となります。低脂肪・高食物繊維の食事を心がけ、適度な運動を取り入れることが有効です。必要に応じて、脂質を下げる薬剤が処方される場合もあります。


2.4 肥満

肥満は、体脂肪が過剰に蓄積した状態を指し、特に内臓脂肪型肥満は生活習慣病のリスクを大きく高める要因とされています。肥満そのものは疾患ではありませんが、多くの生活習慣病の「原因」となるため、予防と改善が重要です。


日本では肥満の基準として、BMI(体格指数)が25以上の場合を「肥満」と定義しています。 特に内臓脂肪型肥満は、高血圧や糖尿病、脂質異常症を引き起こすメタボリックシンドロームの主要因です。


肥満の種類

肥満には大きく以下の2種類があります:


  • 皮下脂肪型肥満:皮膚の下に脂肪がたまりやすいタイプ(主に下半身)

  • 内臓脂肪型肥満:内臓の周りに脂肪がたまりやすいタイプ(主に腹部)

内臓脂肪型肥満は代謝異常を引き起こしやすく、生活習慣病との関連が深いとされています。

肥満の原因

肥満の主な原因は、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回る状態が長期間続くことです。具体的には以下の要因が挙げられます:

  • 過食(高カロリー食品の摂取)

  • 運動不足

  • ストレスによる過食や暴飲暴食

  • 睡眠不足によるホルモンバランスの乱れ


さらに、遺伝的要因や環境要因も肥満に影響を与えることがあります。


肥満の診断基準

肥満の診断には、BMIやウエスト周囲径が用いられます:


  • BMIが25以上の場合は肥満とされる

  • ウエスト周囲径が男性85cm以上、女性90cm以上の場合は内臓脂肪型肥満の可能性がある


肥満の改善方法

肥満の改善には、以下のような生活習慣の見直しが効果的です:


  • バランスの取れた低カロリー食を心がける

  • 毎日30分以上の有酸素運動を行う

  • ストレスをためないよう工夫する

  • 十分な睡眠を確保する


肥満は生活習慣の改善で大幅にリスクを軽減できるため、定期的な検査と併せて対策を進めることが大切です。



▶︎3. 生活習慣病検査の主な項目

 


3.1 血液検査

血液検査は、生活習慣病検査の中核を担う重要な検査項目です。血液中のさまざまな成分を測定することで、体の健康状態や疾患のリスクを客観的に把握することができます


血液検査は、生活習慣病の早期発見に欠かせない検査の一つです。 血糖値やコレステロール値など、数値を通じて健康状態を定量的に評価することが可能です。


血液検査で分かる主な指標

血液検査では以下のような指標を確認します:


  • 血糖値:糖尿病の診断に必要な指標で、空腹時血糖値が主に測定されます。

  • HbA1c:過去1~2か月間の平均的な血糖値を反映し、糖尿病の診断に役立ちます。

  • コレステロール値:LDL(悪玉)とHDL(善玉)のバランスを調べます。脂質異常症の評価に用いられます。

  • 中性脂肪:脂肪の代謝状態を確認します。高値は脂質異常症や肥満と関連します。

  • 肝機能検査(AST、ALT、γ-GTPなど):肝臓の健康状態を評価します。脂肪肝やアルコール性肝障害が疑われる場合に重要です。


血液検査の重要性

血液検査の結果は、生活習慣病の有無だけでなく、その進行状況やリスクの度合いも明らかにします。数値が基準値から外れている場合には、医師がその原因をさらに調べ、治療や生活改善を進めるきっかけとなります。


血液検査の実施方法

検査は主に腕からの採血によって行われ、短時間で完了します。採血前は8時間以上の絶食が求められる場合がありますが、これは血糖値や中性脂肪値を正確に測定するためです。


血液検査の頻度

特に40歳以上の方は、年に1回以上の血液検査が推奨されています。検査結果を定期的に把握することで、病気のリスクを早期に発見し、適切な対応が可能になります。


3.2 尿検査

尿検査は、生活習慣病の診断や健康状態のチェックにおいて、簡便かつ有用な検査方法の一つです。尿中の成分を分析することで、腎臓や膀胱の状態、糖尿病や高血圧による合併症の兆候などを早期に発見できます。

尿検査は手軽で負担が少ないため、健康診断や生活習慣病検査に広く取り入れられています。


尿検査で分かる主な指標

尿検査では以下の指標が調べられます:


  • 糖(尿糖):尿中に糖が検出される場合、糖尿病の可能性が考えられます。

  • たんぱく(尿たんぱく):腎臓の異常や高血圧、糖尿病による腎症の早期発見に役立ちます。

  • 潜血:尿中に血液が混じっている場合、膀胱や腎臓に異常がある可能性があります。

  • 尿比重:体内の水分バランスや腎臓の濃縮能力を評価します。


尿検査の重要性

尿検査は、生活習慣病の合併症を早期に見つける手段として特に重要です。たとえば、糖尿病性腎症は尿たんぱくの増加によって初期段階で発見でき、適切な治療によって進行を遅らせることが可能です。


尿検査の実施方法

尿検査は、一般的に当日朝の尿(起床後の最初の尿)を採取して行われます。採尿の際には清潔な容器を使用し、検査施設での指示に従ってサンプルを提供します。


尿検査の頻度

尿検査は健康診断の基本的な項目の一つであり、特に糖尿病や腎臓病のリスクがある人は定期的に受けることが推奨されます。頻度としては年に1回以上が理想とされています。


3.3 血圧測定

血圧測定は、生活習慣病検査において欠かせない基本的な検査の一つです。血圧の測定を通じて、高血圧や低血圧のリスクを評価し、早期の予防や治療に繋げることができます。

血圧の異常は心疾患や脳血管障害のリスクに直結するため、定期的な測定が非常に重要です。


血圧測定で得られる情報

血圧測定では、以下の2つの値を記録します:


  • 収縮期血圧(最高血圧):心臓が収縮して血液を送り出す際の血圧

  • 拡張期血圧(最低血圧):心臓が拡張して血液を受け入れる際の血圧


これらの値が基準値を超えている場合、高血圧が疑われます。逆に基準値より低い場合は低血圧の可能性があります。


血圧測定の重要性

高血圧は「沈黙の病」とも言われ、無症状のまま進行することが多いですが、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中のリスクを大きく高めます。一方、低血圧はめまいや疲労感の原因となり、生活の質を低下させることがあります。血圧測定によって異常を早期に発見することで、これらのリスクを軽減できます。


血圧測定の方法

血圧測定は、医療機関での測定だけでなく、自宅で行う家庭血圧測定も推奨されています。正確な結果を得るためには以下のポイントに注意します:


  • 検査前にリラックスし、座った状態で5分間安静にする

  • カフ(測定用ベルト)を適切に装着する

  • 同じ時間帯に測定を行う


血圧の基準値

日本高血圧学会では、以下の基準を推奨しています:


  • 収縮期血圧:120mmHg未満が理想

  • 拡張期血圧:80mmHg未満が理想


これ以上の値が続く場合は、高血圧の診断や治療が検討されます。

血圧測定は手軽に行える検査でありながら、健康管理に大きく寄与する重要なツールです。


3.4 心電図検査

心電図検査は、心臓の電気的な活動を記録する検査で、心臓疾患の早期発見に役立ちます。生活習慣病による合併症のリスクを評価する際にも重要な検査項目の一つです。

心電図検査は、不整脈や虚血性心疾患などの異常を把握するための基本的な手法です。


心電図検査で分かる主な情報

心電図検査では、以下のような心臓の状態を確認できます:


  • 不整脈:心臓の鼓動が不規則である状態

  • 虚血性心疾患:冠動脈の血流が不足している状態

  • 心筋肥大:心臓の筋肉が肥大している状態

  • 電解質異常:体内の電解質バランスの乱れ


これらの異常を早期に発見することで、重篤な心疾患のリスクを軽減できます。


心電図検査の種類

心電図検査には、主に以下の種類があります:


  • 安静時心電図:検査中は安静にしており、基礎的な心臓の状態を測定します。

  • 運動負荷心電図:運動中の心臓の状態を測定し、虚血性心疾患の診断に使用されます。

  • ホルター心電図:24時間心電図を記録し、日常生活での不整脈や異常を確認します。


心電図検査の重要性

心臓の異常は無症状のことが多く、心電図検査を行うことで初めて発見されるケースも少なくありません。特に高血圧や糖尿病などの生活習慣病を抱えている方は、心疾患のリスクが高まるため、定期的な心電図検査が推奨されます。


心電図検査の方法

心電図検査は、胸や手足に電極を装着し、心臓の電気的活動を記録します。検査は短時間で痛みもなく、安全に行うことができます。


心電図検査を受けるタイミング

高血圧や糖尿病など、心疾患リスクを高める要因を持つ人は、年に1回以上の定期的な心電図検査を受けることが理想です。


心電図検査は、健康診断や生活習慣病検査の重要な項目の一つであり、心臓の健康を守るために欠かせません。


3.5 体組成測定

体組成測定は、体重だけでは分からない体の内部構造を把握するための検査です。体脂肪率や筋肉量、内臓脂肪の量などを測定することで、生活習慣病のリスクを評価するのに役立ちます。

体組成測定は、肥満や生活習慣病の予防において非常に重要な指標を提供します。


体組成測定で分かる主な指標

体組成測定では、以下のようなデータを取得できます:


  • 体脂肪率:体重に占める脂肪の割合を示します。高い場合、肥満や脂質異常症のリスクが高まります。

  • 筋肉量:筋肉の量を測定し、基礎代謝や運動能力を評価します。

  • 内臓脂肪量:内臓周辺に蓄積した脂肪の量を測定し、メタボリックシンドロームのリスクを確認します。

  • 基礎代謝量:安静時に消費されるエネルギー量を示し、減量計画の参考になります。


体組成測定の重要性

単に体重を測定するだけでは、健康状態を正確に評価することは困難です。体組成測定では、体脂肪や筋肉の割合を数値で確認できるため、体重が正常範囲内であっても潜在的なリスクを発見することが可能です。


特に、見た目は痩せているが内臓脂肪が多い「隠れ肥満」のリスク評価に役立ちます。


体組成測定の方法

体組成測定は、以下のような方法で行われます:


  • BIA法(生体インピーダンス法):電気信号を体内に通し、体脂肪や筋肉量を推定する方法。手軽に実施できるため、一般的に用いられます。

  • DXA法(デュアルエネルギーX線吸収法):高精度な測定が可能ですが、医療機関で行われることが多いです。


体組成測定を受けるタイミング

体組成測定は、生活習慣病検査の一環として年に1回以上実施することが理想です。定期的に測定を行うことで、健康状態の変化を長期的に追跡することが可能になります。

体組成測定は、自分の体をより深く理解し、適切な予防や改善策を講じるための重要なステップです。



▶︎4. 検査結果の見方と解釈

 

4.1 正常値と異常値の基準

生活習慣病検査では、各指標に基準値が設定されており、この範囲内に数値が収まっていれば「正常」、範囲を超える場合は「異常」と判断されます。基準値は疾患の早期発見やリスク評価の指標となります。


例えば、血糖値の空腹時基準値は70~109mg/dLで、これを超えると糖尿病の疑いがあります。コレステロール値では、LDL(悪玉)が140mg/dL以上、HDL(善玉)が40mg/dL未満の場合、脂質異常症が疑われます。また、血圧では収縮期が140mmHg以上、拡張期が90mmHg以上だと高血圧と診断されます。


異常値が見られた場合、生活習慣の見直しや追加の検査が必要です。 ただし、基準値は個人の健康状態や年齢、性別で異なる場合もあるため、医師と相談して適切な対応を取ることが大切です。


4.2 異常値が示す可能性のある疾患

生活習慣病検査で異常値が見つかる場合、以下の疾患が疑われます:


  • 血糖値の異常:高値は糖尿病、低値は低血糖症の可能性を示します。

  • コレステロールや中性脂肪の異常:高LDL値は動脈硬化、HDL値の低下は心疾患のリスクを高めます。

  • 血圧の異常:高血圧は心筋梗塞や脳卒中、低血圧は貧血や循環不全を引き起こすことがあります。

  • 尿たんぱくや尿糖の異常:腎臓病や糖尿病性腎症が考えられます。


異常値は疾患の兆候である場合が多く、放置せずに医師と相談して適切な治療や生活改善を行うことが重要です。 定期検査で継続的に観察することで、リスクを低減することが可能です。



▶︎5. 生活習慣病の予防と改善策

 

5.1 食生活の見直し

生活習慣病を予防・改善するためには、バランスの取れた食生活が欠かせません。食事の改善は、高血圧や糖尿病、脂質異常症などのリスクを大幅に減らす効果があります。


ポイントは以下の通りです:

  • 塩分の制限:1日6g未満が理想。減塩調味料や薄味の料理を心がける。

  • 脂質の質を改善:動物性脂肪やトランス脂肪酸を控え、魚やオリーブオイルを活用する。

  • 糖質の摂取に注意:過剰摂取を避け、全粒穀物や野菜からの適量な糖質を取り入れる。

  • 食物繊維を摂取:野菜や果物、豆類で血糖値やコレステロール値のコントロールを助ける。


継続的な食事の改善が健康への近道です。 無理のない範囲で少しずつ改善し、習慣化を目指しましょう。


5.2 適度な運動習慣

適度な運動は、生活習慣病の予防と改善に効果的です。特に、血糖値や血圧、脂質代謝を正常に保つためには、日常生活に運動を取り入れることが重要です。


効果的な運動のポイント

  • 有酸素運動:ウォーキングやジョギング、水泳などを1日30分程度行うと、心肺機能の向上や脂肪燃焼に効果的です。

  • 筋力トレーニング:筋肉量を増やすことで基礎代謝が向上し、体脂肪の減少や血糖値の安定に役立ちます。

  • ストレッチ:柔軟性を高め、運動のケガ予防や血行改善に有効です。


運動は継続することが最も重要です。 通勤時の歩行や階段利用など、日常生活に無理なく取り入れられる工夫をすると続けやすくなります。


5.3 定期検査の継続

生活習慣病を予防・改善するには、定期的な検査を継続することが不可欠です。定期検査により、自分の健康状態を把握し、生活習慣を適切に見直すきっかけを得ることができます。


定期検査のメリット

  • 早期発見:自覚症状のない段階で異常を見つけることで、早期治療や予防策を講じることが可能です。

  • リスクの把握:生活習慣病の進行度やリスクの度合いを客観的に評価できます。

  • 改善効果の確認:生活習慣の改善が健康にどう影響しているかを数値で確認できます。


特に40歳以上の方は、年1回の定期検査が推奨されます。 継続的な検査を通じて健康意識を高め、生活習慣病を予防しましょう。



▶︎6. まとめ

 

生活習慣病は、日常の生活習慣が大きく関与して発症する疾患群であり、早期発見と予防が健康維持の鍵となります。これらの病気は進行するまで自覚症状が少ないため、定期的な検査を受けて健康状態を把握することが重要です。


検査では、血液検査や尿検査、血圧測定、心電図検査、体組成測定などを行い、糖尿病や高血圧、脂質異常症、肥満などのリスクを評価します。検査結果を基に、食生活の改善や運動習慣の導入、ストレス管理など具体的な予防策を講じることが可能です。


健康診断や生活習慣病検査を継続することで、病気を未然に防ぎ、健康な生活を送るための基盤を作ることができます。 特に40歳以上の方は、年1回以上の検査を受けることでリスクを軽減しやすくなります。


健康は日々の積み重ねが大切です。小さな一歩を積み重ね、健康的な生活習慣を実践しましょう。



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